2015年10月20日

中学校デリバリー弁当の利用はわずか1%! 決算審議2日目

 今日も終日、決算特別委員会の審議でした。今日は健康福祉部と教育委員会が所管する事項の審議で、私だけでなく他の委員からも活発な質疑があり、終了は4時半過ぎで昨日よりも1時間くらい遅くなりました。

 私も全部で8項目くらいとり上げましたが、一番最初にとり上げたのは市教育委員会が中学校給食実施の代わりに導入した、選択式デリバリー弁当による「中学校昼食提供事業」についてです。今回の決算委員会にあたり、資料請求でその利用状況を明らかにするよう求め、市当局から示されましたが、その実態は驚くものでした。

 選択式デリバリー弁当は2013年1月から始まったもので、13年度は3学期のみの実施でした。一日あたりの利用は、市内3中学校合計でやっと25件です。この利用には事前登録が必要ですが、その登録数は247件。3中学校の生徒数合計は1800人ちょっとなので、登録数の割合でも13.6%、利用数の割合は1.4%です。これもかなり低い数字ですが、14年度の年間を通した数字はもっと下がっています。

 14年度の登録数は214件で割合は11.8%、一日あたりの利用は3中学校合計で18.5件、生徒数の1%に過ぎません。しかも3中学校のうち2つの中学校では、昨年一年間で利用ゼロの日が12〜13日間もある状況です。
 この数字はあまりにもひどいもので、今日の委員会で私は「これが本当に市民のニーズにあった事業といえるのか。抜本的に見直すべきだ。」と求めました。

 教育委員会からは「この事業はどうしても家庭から弁当を持参できない時の対応策としてあるのだから、機能している。」と答弁しました。その中では「この事業実施にあたっての事前アンケートでは中学生の96%が家庭弁当を持参しており、利用が多いことが良いという事ではない。」とも述べましたが、私が「弁当持参が96%なら、残り4%は弁当持参に困難があるということだ。しかしデリバリー弁当の利用はその4%にすらまったく及んでいない。弁当持参が困難な際の手立てとしても機能していないという事ではないか。」と指摘したのに対しては、もう答弁できなくなりました。

 さらにデリバリー弁当事業のために、市教育委員会は中学校で配達される弁当を保管するため学校の一部改修や冷蔵庫購や、冷めた弁当を温めるための電子レンジの購入、予約システムの構築とその維持、補修などを行っています。13年度から14年度までのこれらの事業に投じられた予算は、総計すると約1200万円になります。それだけのお金をかけながら、1%の中学校生徒にしか利用されていないのは大問題だと思います。

 これらの指摘に対してさすがに教育部長も「市民ニーズは反映していない。この形が最終形ではない。」と言わざるを得なくなり、教育長からも「デリバリー弁当は最終形ではない。中学校給食について食育や子どもの貧困対策という議論も広がっている。新しい方式を検討していきたい。」という答弁がありました。今度こそ、中学校での完全給食実施に向けてしっかりと取り組んでほしいと思います。
 他にもとり上げた内容は改めてここでも紹介していきます。
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posted by こうじろう at 18:43| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする