2017年01月31日

「PFI神話の崩壊」を読んで

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 今回読んだのは自治体研究社から2009年8月に出版された「PFI神話の崩壊」という本で、自治体民営化の問題に詳しい弁護士の尾林芳匡さんと、宮崎大学教授の入谷貴夫さんの編著になっています。

 内容は、全国の地方自治体で進められているPFI事業のうち、滋賀県近江八幡市の公立病院や高知県の高知医療センター、岡山県倉敷市のガス化溶融炉方式によるゴミ処理施設、三重県の公立図書館などの具体的な事例をとり上げた前半と、PFI方式の全体的な問題点をまとまって指摘した後半からなっています。
 前半の具体的な事例については、それぞれの地域の関係者の方などが論考を寄せており、それらの方をあわせると全部で7人の方が筆者となります。

 具体的な事例では、近江八幡市の公立病院の事例がかなり詳しいです。これはPFI方式によって病院を建設したものの、完全に失敗し直営に戻すところまで進んだ事例だけに、なぜそうなったのか、どういう問題が生じたかなど、ある意味では検証もされた事例だからだと思います。

 これらの具体的な事例の問題点はよくわかりますが、現実にはPFI方式はかなり様々な分野に広がっているだけに、それぞれのケースに即して問題や課題を検討することも必要だと思います。

 本書を読んで感じたのは、PFI方式で公共的な施設を建設しその後、数十年にわたる管理・運営まで民間企業に委託することになり、民間企業の側からみれば向こう数十年の仕事=利潤が確保されたに等しくなるようなやり方が本当に良いのかということです。

 他にも情報公開に関する問題などもあります。さらに「民間に任せればよい」と具体的で突っ込んだ検討もないままに進めようとすることの、是非も考えるべきだと思います。本書の後半では、良質なサービス提供とコストは比例するのが当たり前の経済原則なのに、PFI方式にすればそれだけで低コストで良質なサービスが実現できるというのは幻想にすぎないということも指摘されています。

 まさにその通りで、本書で紹介された事例はその指摘を裏付ける「神話の崩壊」とも言えるものでした。ただ、それぞれのケースに応じて具体的に考えるためにはもっとしっかり勉強していくことの必要性も感じました。
posted by こうじろう at 16:18| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月30日

枚方京田辺環境施設組合議会の説明会

 今日は午後から枚方京田辺環境施設組合議会の、4回目となる事業計画等説明会がありました。今日の主な内容は、枚方市と京田辺市が共同で設立する新ごみ焼却場の事業手法について、長期間・一括での民間委託となる「DBO方式」で進めることを決定する段階になったことを踏まえての説明が中心でした。

 この間、組合事務局からは資料などが丁寧に提出されています。それを踏まえての議論にもなります。私からは「本当に民間委託となるDBO方式でよいのか、公設公営とすべきではないかと思うが、組合としてDBO方式で進めるというのなら、それを踏まえてその中身を聞きたい」と指摘して質問しました。

 私が指摘をしたのは、京田辺市の昨年12月議会で私の一般質問でこの問題をとり上げた際に、京田辺市当局がDBO方式が良いとした3つの根拠@公共が責任を担う、A経済的優位性、B財政負担の平準化、についてふれ、特にその一番目である「公共が責任を担う」ということの意義をどう具体化するのかということをとり上げました。

 「公共が責任を担う」という事は良いことだと思いますが、大切なのはその具体的な内容であり、それが今後DBO方式で進んでいくにあたりどう担保されるのか、聞いたものです。
 この問題は一回の議論で終わるものでなく、個々の場面場面で「公共が責任を担う」ということに相応しい対応とは何かを議論することも必要になります。今日の説明会でもその一例として資料の記載の問題を指摘しました。組合議会が果たす役割も重要だと改めて思いました。

 今日の説明会は京田辺市と枚方市の境界近くにある枚方市東部清掃工場の管理棟3階で開かれました。同建物の3階北側はガラス張りになっており、その正面には甘南備山があります。下の写真が会議が終わった後に3階から撮った甘南備山です。東部清掃工場から見ると、富士山に似たきれいでなだらかな山の形で、なかなか風情がありますね。
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2017年01月28日

日本共産党議会報告懇談会を開催〜ここでも磁気ループを使用

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 今日の午前中、京田辺市南部の三山木福祉会館で日本共産党の議会報告懇談会を開催しました。今回は、京田辺市の12月議会の内容、特徴などについて岡本亮一議員が報告し、京都府議会の内容などについては八幡市選出の森下由美議員が報告しています。

 森下府議の報告は、京都府政や府議会の様子なども交えながら、中学校給食をめぐる京都府の動向の変化や、府議会で続く日本共産党以外すべて「知事与党」という状況での矛盾などわかりやすいものでした。

 二人の報告の後で参加された皆さんと懇談しました。ここでは昨年末から急に具体的になってきた北陸新幹線をめぐる動向なども話題になりました。皆さんの話を聞いている中で改めて「北陸新幹線」の京都南進の動きは自民党が言い出しているものの、住民から出てきた要求ではないということを感じました。ただ一方で政権与党が進めようとしているだけに、政府の調査予算もついているだけに、議員団でもこの問題についてしっかり取り組むことが必要だと思いました。

 他にも中学校給食のことも話題になりました。特に宇治市で12月の市長選を経て一気に中学校給食の実施へ進んだことに関心も高く、京田辺市ではどういうことになっているのかなど質問が出され、私たちも12月議会での議論の様子を具体的に紹介しました。
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 ところで今日の議会報告懇談会でも、先週の日本共産党後援会の新春のつどいに続いて、京田辺市から「携帯型磁気ループシステム」をお借りして使用しました。上の写真が磁気ループシステムのいわば本体部分です。一番上の写真にあるように、今日の会場はそう広いところではなく普通の長机8つをロの字型に並べて報告会をしました。
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 だから肉声でも十分ですが、上の写真のように報告する際にはワイヤレスマイクを使います。このワイヤレスマイクが「磁気ループ」のマイクで、スピーカーなどから大きくして音を出すのではなく、補聴器を使っている方にマイクを通じてクリアな音声を届けることができます。磁気ループが使える範囲は結構広くて、長机でロの字型にした範囲はぐるっと囲むことができました。マイクの使い方には少し気をつけないといけないようですが、これからも積極的に使っていきたいと思います。(詳しくは京田辺市のホームページ「携帯型磁気ループシステムの貸し出しを始めます。」をご覧ください)
posted by こうじろう at 14:45| Comment(0) | 日常の取り組み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月27日

市議会主催の議会報告会を具体化。かみじょう6区予定候補と宣伝。

 今日は午前中は議会運営委員会がありました。ここには議会運営委員だけでなく、「議会だより」を作成している広報編集特別委員の議員の方にも出席してもらいました。4月22日に京田辺市議会として開催する「議会報告会」の内容について、検討するためです。

 ここで今度開催する「議会報告会」の内容を確認しました。大筋は昨年4月に開催したものと同じような形になりますが、今回は土曜日午後に2時間(昨年は1時間半)の予定で行うので、昨年報告した3つの常任委員会会と予算特別委員会からの報告に加えて、広報編集特別委員会からの報告もしてもらうことになりました。

 京田辺市議会の「議会だより」はこの2、3年の間、紙面改革の取り組みを進め、より読みやすくするための工夫もされていますが、それらの取り組みについても報告してもらってはどうかと、前回の議会運営委員会で話が出て、広報編集特別委員会にも正式に要請して承諾してもらったので、今日の会議で決定しました。
 この他にも、一人でも多くの方に「議会報告会」に参加してもらえるように、議会運営委員会として案内やチラシ配布なども行うことも相談しました。

 午後からは日本共産党の衆院京都6区予定候補のかみじょう亮一さんと一緒に京田辺市一円で宣伝行動などに取り組みました。前半には同志社大学前での宣伝行動に取り組みました。下の写真はその時にシール・アンケートを行っていたときのものです。
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 後半は日本共産党市議団の宣伝カーで市内各所での宣伝行動に取り組みました。私も市北部地域、松井山手駅前などでかみじょうさんと一緒に街頭演説をしました。通りすがりや車の中から手を振って激励してくれる方もいて励まされました。
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posted by こうじろう at 20:28| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月26日

学校の洋式トイレ化の進行状況

 しばらく前に、文部科学省が2016年4月1日時点での全国の公立小中学校のトイレで、洋式トイレがどれだけ普及しているかの調査結果を公表したことが報道されました。
 その調査結果によると全国の公立小中学校におけるトイレの全便器数は約140万個になり、そのうち洋式便器数は約61万個、全体の43.3%になるとのことでした。

 報道に接してこの文部科学省の調査時点での、京田辺市の公立小中学校の洋式トイレの状況について教育委員会に問い合わせたところ、各学校別の状況の資料をいただきました。
 この間、何度か同様の問い合わせや資料をもらっており、それを元に2012年度、14年度、16年度の洋式トイレの個数と、洋式トイレ1個あたりの生徒数をまとめたのが下の表です。(14、16年度は各学校別の資料もありますが、市北部地域の学校の分だけ掲載しています)
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 学校ごとにみるとこの4年間で変わったところ、変わっていないところの差はありますが市全体としては、214個から365個へ、1.7倍に増え、全体の43.6%になります。(小学校が46.5%、中学校が37.5%)
 この間、田辺中学校新校舎や三山木小学校新校舎の建設もあり、大規模改修の折に改修して洋式トイレを置いたところなどもあります。

 文部科学省調査の全国平均をわずかに上回っている状況で、ちなみに同調査では京都府全体は39.3%という結果でした。
 京田辺市では学校によっては20〜30%程度のところもあり、この到達をどう見るかは議論があると思いますが、少なくともこの4年間、市民の声に応えて小中学校で洋式トイレの設置が進んできたことは大事なことだと思います。
posted by こうじろう at 18:50| Comment(0) | 市政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする