2017年03月01日

北陸新幹線推進で無責任な市長の態度〜代表質問から

 今日は3月議会初日に表明された市長の施政方針を受けた、市議会各会派の代表質問があり、日本共産党議員団からは同僚の西畑利彦議員が質問に立ちました。
 日本共産党議員団は代表質問では、市長の基本的な政治姿勢を質すとともに、市政運営の基本や重点要求などについて包括的にとり上げるようにしています。

 今回も西畑議員が、自衛隊の南スーダンPKO派遣や、日本国憲法に対する基本的認識、安倍内閣がたくらむ「共謀罪」についての市長の見解を明らかにするよう求めたことをはじめ、大企業ばかりが儲けて中小企業にとって依然として苦しい状況が続いていること、自民・公明両党による社会保障改悪で市民の暮らしが苦しくなっている状況への認識、そして中学校給食の実施や公立幼稚園へのクーラー設置など、全部で30項目くらいの質問をしました。

 代表質問では一問一答方式ではなく一括質問、一括答弁で質問回数も2回までとなっています。そのため最初の質問では全項目に触れるので簡単にしても30分近くはかかります。市長の1回目の答弁は、国政の個別の重要課題ではこの間の議会で答弁した内容とほとんど変わらず、一言で言うと「国政のことは我関せず」というものでした。

 西畑議員は再質問では、個々の課題についてというよりも、安倍内閣が「戦争する国づくり」を全体的に進めようとしていること、その中で軍事費が突出して増加し国民の暮らしのための予算が削減されていることなどを指摘しながら、安倍内閣の暴走政治に対し、憲法を守るべきだとはっきり表明し、市民の暮らしを悪政から守る立場に立つべきだと、中心的な論点を示して市長の見解を質しました。しかし残念ながら再質問に市長はまともに答えようとせず、改めて「国政には我関せず」なのかと痛感しました。

 また現在、自民党内で検討されている北陸新幹線の京都大阪間のルートについて、市長が京田辺市通過を含む京都南部ルートを推進していることについてもとり上げました。この問題では、日本共産党だけでなく市長与党を自認する一新会もとり上げています。

 一新会の代表質問は「南部ルートに決定することを会派として歓迎する。」と表明した上で市長の考えを問うたもので、市長は1回目の答弁では「北陸新幹線京都南部ルートでは要望、誘致活動に取り組み機運を高めてきた。一定の地元負担など課題あるが将来に大きな意義を持つもので市民の期待の声も大きく最大限努力していく。」と積極的に進める姿勢を示しました。

 ただ一新会の議員は再質問では「新幹線駅設置の問題も出てきて、南部ルートには反対の声や慎重論があることも事実だ。財政効果など慎重に検討していくべきではないかと思っている。財政面も含めて市長の地元負担金についての見解は。新幹線駅は来るとありがたいが、実際にくれば都市計画など多くのまちづくりの構想、計画の見直しも必要になる。市長には確かなシナリオを描いてほしい。」と、莫大になると予想される地元自治体の財政負担や将来の京田辺市のまちづくりとの整合性などの課題を指摘しています。

 ところが市長の答弁は「北陸新幹線は、将来を見据えたら目に見えない効果がある。」と具体的な効果などについてまともに説明することもせずに「(完成したら)有効に使って整備した効果を生み出していかなければならない。」というものでした。いろんな課題があっても「つくった後から考えればよい」みたいなとんでもないもので、まず完成ありきで新幹線が開通するなら有効に使いたいという無責任な姿勢だと思います。

 この点では西畑議員は、莫大な費用がかかる北陸新幹線の計画そのものの問題点を指摘して反対の立場を表明するとともに、地元自治体の多大な財政負担やJRが平行在来線を切り捨てていることなど具体的な課題を指摘したのに対しても、「学研都市発展につながるもので、促進同盟で誘致している。府南部全体の振興を図るものとして大きな意義があり市長として努力していく。」と、推進の立場を述べています。

 推進派の議員からも地元自治体の財政負担について慎重に考えるべきだという声があるにもかかわらず、そのことについてまともに答えずに誘致推進をはかる市長の姿勢は無責任なものだと思います。
posted by こうじろう at 17:58| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする