2017年03月08日

荒川区の子どもの貧困対策 日本共産党議員団視察研修報告3

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 1月20日は東京都荒川区で「子どもの貧困対策」をテーマに視察研修しました。荒川区では議会の視察研修としては珍しいと思いますが、副区長の方が最初に歓迎のあいさつを述べられ、その中で同区での子どもの貧困対策の背景などを簡単に説明されました。

 荒川区では2004年に当選し現在4期目となる現区長が「区政は区民を幸せにするシステムである」ということを「ドメイン(区政の存在意義という感じですかね)」として掲げられたそうです。そしてそのための区政のあり方を検討するために、区から少しはなれて検討しようと、一種の外郭団体として「荒川区自治総合研究所」を設立されたそうです。

 また区民の幸福度を考えた際に、幸福とは何かは色々な議論があるが、まず不幸をなくしていこう、とりわけ未来を担う子ども達が不幸ではいけない、そのための区政を進めようということから出発しています。
 そして先の「自治総合研究所」でまず子どもたちの現状について、具体的現実的に研究していこうと、区政で子どもたちにかかわる色んな現場の職員、保育士、母子支援センター職員、学校の先生、保健師など、数十人が参加して、専門家、研究者も交えて42の具体的な事例を研究し、それを踏まえて総合的に取り組んでいることを紹介されました。

 担当者の方からはより具体的な説明があり、自治総合研究所の報告書などを受けて「荒川区子どもの貧困・社会排除問題対策本部」を設置されたそうです。この本部は、狭い意味で子どもに直接かかわる部局だけでつくるのではなく、荒川区の全部長がその一員だそうで、まさに区をあげて総合的に対策を進めるものとして発足されています。

 個々の施策で見れば他の自治体で取り組まれているものもありますが、荒川区でお話をうかがっていると、区としての子どもの貧困対策の土台がかなりしっかりしている感じがしました。

 私はこの点では、最初の取り組みで抽象的な子どもの状況という議論にせず、現場で様々な苦労をしながら子どものために奮闘する職員から直接、具体的でリアルな子どもの状況を出してもらい、その現実に正面から向き合って解決すべき課題や方向を策定した経過が大事なように思いました。その上に立って行政全体の、総合的な取り組みとして進められているのではないかと思いました。
posted by こうじろう at 16:38| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする