2017年03月18日

北陸新幹線の駅を松井山手駅に?その1

北陸新幹線松井山手の図.JPG

 国土交通省は3月7日、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム 北陸新幹線敦賀・大阪間整備検討委員会に対して、北陸新幹線京都・新大阪間のルートに係る調査結果を報告し、その資料を公表しました。

 この国土交通省の資料は同省のホームページの「北陸新幹線京都・新大阪間のルートに係る調査について」からご覧になれます。その資料のPDFデータはコチラで、一番上の画像はその資料の冒頭にある地図の一部です。

 昨年秋以降、自民党などは北陸新幹線京都大阪間のルートを京都南部にする方向での議論を急にすすめ、昨年末にはその新駅を京田辺市の中心部、JR京田辺駅と近鉄新田辺駅のあたりとする報道までされました。
 それが今回の発表では突如、京田辺市北部のJR松井山手駅に接続する新駅を建設することを含めたルートにする調査結果が公表され、それが一番良いとされています。これを受けて自民党のプロジェクトチームも3月15日の会合で、松井山手駅に接続する新幹線の駅をつくるルートを了承したとの事です。

 私はその松井山手駅から徒歩3分程度の近所に住んでいます。15分くらい歩けばのどかな里山や田園風景が広がっていますが、松井山手駅の近くはつい最近も十数階建てのマンションが新たに完成した他、大規模マンションが2つあり、戸建て住宅や、スーパーをはじめとした商業施設やビルなどがたくさんあります。
 そんなところにいったいどうやって新幹線の駅をつくる事ができるのか、不思議でなりません。既存のビルやマンション、住宅を立ち退かせてまで作る意味が本当にあるでしょうか。

 また松井山手地域だけでなく、京田辺市全体の将来のまちづくり構想にとっても重大な問題だと思います。京田辺市の3月議会でも、市当局は京田辺市の中部、昨年末に新幹線駅設置かと報道された「JR京田辺駅」辺りを、市の中心、「新市街地」として位置付けて整備する方向を示しています。そんな時に北部に巨額の費用がかかる新幹線駅まで整備することになれば、その財政負担の総額は途方もなく巨額になるのではないでしょうか。

 それにそもそも、京都−大阪間に、東海道新幹線に加えてもう一本も新幹線が、さらにその駅がいるのでしょうか。自民党の一部には、予想される巨大災害に備えて東海道新幹線だけでなく複数の新幹線のルートが必要だという意見もあるようです。

 しかし京都−大阪間には、新幹線でなくても鉄道網では、淀川をはさんで西側には私鉄の阪急とJR線があり、東側には私鉄の京阪があります。それに淀川沿いを少し離れた東の方には、私鉄の近鉄があります。こちらは奈良経由の遠回りですが、京都から大阪へ向かうことも可能です。奈良経由ならJR奈良線〜関西線というルートもあります。道路網でも、高速道路でも名神があり第二京阪があり、新名神まで建設中です。一般国道でも広い範囲にわたって複数のルートがあります。

 京都−大阪間の距離を考えれば、すでにこれだけ複数のルートがある中で、巨大災害に備えてもう一本、新幹線をという議論は成り立たないと思います。

 そういう問題があるにもかかわらず、自民党内の1プロジェクトチームだけでこんな問題を決めようとすること自体もおかしいと思います。そもそもその検討委員会の人たちは実際に松井山手駅周辺を見学したことがあるのでしょうか。
 地域のことも良く知らないまま、巨額の公金を投入するばかりか、まちの将来を大きく左右する事を決めるのは大問題です。

 京田辺市長も、そういう問題には目をふさいだまま、ともかく推進して後の問題はできてから考える、というような姿勢ではあまりにも無責任だと思います。

に続きます)
posted by こうじろう at 16:07| Comment(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする