2017年03月21日

2兆1千億円はどれだけ巨額か 北陸新幹線の駅を松井山手駅に?その2

 今日の記事は3月18日の記事「北陸新幹線の駅を松井山手駅に?その1」の続きです。
北陸新幹線松井山手事業費画像.JPG

 北陸新幹線の新駅を松井山手駅に接続させる案を公表した国土交通省の資料には、その建設事業費を概算で2兆1千億円と見積もっています。この中には、新駅を地上駅として建設するための150億円の経費も含まれているとの事です。

 2兆1千億円の事業経費と言われてもあまりに巨額でどういう金額なのか、ピンときません。この計画では、敦賀から小浜、京都、松井山手、新大阪と線路を建設し、その距離は約143キロとなっています。また建設工期も15年となっています。

 国土交通省はこれなら費用対効果の課題もクリアできるとしているようですが、その根拠となる数字はいずれも今の時点でのごく大雑把な見積もりに過ぎません。2兆1千億円の根拠についても、また絶対にそれを超えないという保障はあるのかという疑問に、責任を持って答える人は誰もいないという数字です。その上、着工開始も十数年後の2031年からで15年も工事をするというのであれば、今の時点で現役の人は大半はもう退職などしていると思います。

 そういうものなので、国土交通省の資料がどれだけ正確という問題はありますが、とりあえず143キロの新幹線を2兆1千億円でつくると仮定すると、1mあたりの建設費は単純に計算すれば1468万円になります。これがどのくらいの金額か、イメージしやすいように大きさ、面積で考えてみましょう。

 1万円札1枚の面積は0.01216平方メートルです。大体、82万円分の一万円札をきれいに敷き詰めると1平方メートルになります。そして1468万円分の1万円札をきれいに敷き詰めた面積は17.86平方メートルです。
 そして新幹線の線路の幅ですが、新幹線は複線が基本で、その線路幅は場所によって変動はあろうかと思います。京都−大阪間の東海道新幹線は、地図で測定すると10〜20m位の幅になりそうです。

 それで思い切って新幹線の線路とその周辺の幅を合わせて平均で17mくらいと仮定すれば、2兆1千億円のお金の量というのは、143キロもの北陸新幹線敦賀−新大阪間に1万円札をびっしり敷き詰めることができるだけの金額になります。

 敦賀から松井山手駅にやってくる新幹線、松井山手駅から新大阪へ出て行く新幹線、その線路の面積だけ1万円札を敷き詰めるような、まさにお金を空から降らすような巨額の経費が必要です。
 それだけのお金をかけるなら、京田辺市には認可保育所の拡充と保育士の正職員採用、中学校給食の実施や幼稚園の全保育室へのクーラー設置、高齢者の医療、介護の負担軽減や身近な生活道路の安全対策などの諸課題は一気に解決できます。

 このような巨額を要する無駄な大型公共事業よりも住民の暮らしを豊かにする身近な公共事業にこそお金を回す政治へと転換すべきだと、改めて思いますね。

 なお日本共産党京都府委員会は3月20日、「無謀な計画 北陸新幹線『延伸』の中止・撤回をあらためて求める」という声明を発表しました。こちらの方もぜひお読みください。

(終わりです)
posted by こうじろう at 18:04| Comment(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする