2019年09月14日

推進派県議からも事業費負担に不安の声〜福井県北陸新幹線研修報告3

 今日の記事は9月11日の記事「北陸新幹線に伴う様々な財政負担〜福井県北陸新幹線研修報告2」の続きです。

 さとう県議のお話で一番、心に残ったのは19年6月の福井県議会で、北陸新幹線事業を積極的に推進してきた自民党の県会議員、それも新たに新幹線新駅が既存駅に設置される芦原温泉駅を抱えるあわら市から選出された議員の質問の事です。

 笹岡さんという県議で、6月議会一般質問速記録からその関連部分をそのまま、以下に引用します
「次に、新幹線についてお伺いします。 北陸新幹線の開業が3年8カ月後に迫り、県民は大きな期待をふくらませています。しかし一方で、新幹線を擁する市の財政負担が大き過ぎるのがわかってきて、沿線市の県民には不満を持つ人も出はじめているのが現実です。
 例えば、私の地元あわら市では、駅の東西をつなぐ自由通路、東西のロータリー、そこへと続く2つ のアクセス道路、駅東の多目的ホール、屋根付き広場、立体駐車場、仮設駐車場、土地活用街区への 投資など約63億円の事業費がかかりますが、一般会計規模約147億円のあわら市財政にとっては大変な重荷です。
 この63億円の財政支出の中、県から助成される分は主に3駅周辺整備推進事業の3億円で、全体のわずか4.8%のみです。駅前を通る県道の拡幅や無電柱化の事業費を加えても、全体の13.8%だけと大変低い水準に留まっております。
 市の出費は、これ以外に新幹線の駅舎と駅前後の線路の工事負担金、並行在来線を経営する第三セクターへの出資金、経営安定基金への拠出金、観光客を受け入れるためのハード・ソフト事業など、さらなる財政悪化は避けられず、県として十分な対応をしていくべきではないでしょうか。
 私は、北陸新幹線は我が福井県と県内市町に大きな恩恵をもたらし、新幹線の開業は全県民に大いに 歓迎されるものと信じて、きょうまで新幹線の誘致活動に全力を注いでまいりましたが、ここに来て『市の財政に重い負担が掛かるのなら喜べない。もっと国や県が応援すべきだ』との声が日に日に高まってきております。
 と同時に、新知事なら何とかしてくれるかもしれないとの期待も増しているのも事実であります。 知事は、駅を擁する沿線自治体へのバックアップをどうされるおつもりなのかお考えをお聞かせください。」

 ちなみにあわら市は人口約2万8千人で面積は京田辺市の2倍半くらいです。さとう県議は議会でのこの質問を聞いて、推進派の議員からもこういう声が出るのかと印象に残ったと話されていました。この質疑は研修の際にも資料として紹介がありましたが、私はそれを読みながら京田辺市にとっては他人事ではないと率直に感じました。

 笹尾県議への県当局の答弁は、型通りのもので県独自の補助制度があると言いながらも「市の財政負担が一時的に大きくなる」と認めています。その上で「新幹線開業後におきましては、税収増が見込まれることから、地方債による負担の平準化を図ることで、財政負担は一定程度緩和できると考えている」と具体的な根拠のない見通しを述べるにとどまっていました。

に続く)
posted by こうじろう at 18:25| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする