2019年09月20日

北陸新幹線は本当に住民のためになるのか〜福井県北陸新幹線研修報告4

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 今日の記事は9月14日の記事「推進派県議からも事業費負担に不安の声〜福井県北陸新幹線研修報告3」の続きです。

 さとう福井県議からお話をお聞きする研修には、福井県で北陸新幹線の問題に取り組む住民団体「北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会」の方も参加され、そのお話を聞かせていただきました。「考える会」では昨年、「北陸新幹線敦賀開業と特急存続に関するアンケート」を実施されており、その結果も交えてのお話でした。

 「考える会」ではとりわけ敦賀開業によって、大阪〜金沢間、名古屋〜金沢間を結ぶ特急「サンダーバード」「しらさぎ」が敦賀止まりになることが住民生活にも重大な影響を与えることを重視されています。

 このことによって大阪、名古屋方面から北陸へ向かうには敦賀駅での乗換えを強いられる事になります。そのことも大いに不便ですが、同時にそれだけでなく東西に細長い福井県内の移動や福井県〜石川・富山県への住民の移動にとっても不便になります。

 「考える会」のアンケートでは、北陸新幹線敦賀開業にともなって、敦賀〜金沢間の特急が廃止になるということを知らなかったという方もほぼ半数になります。そして特急存続について寄せられた自由意見を読んでいると、「福井駅から富山駅まで用事で行くことがあったが、なんと金沢で乗り換えて、北陸新幹線で富山に行くか、ローカル線に乗るかという選択に驚きました。」、「武生駅は普通列車にしか乗れなくなる。何もよいことがない。」、「通勤で坂井市から武生まで通っています。早出の時は特急を使いますので特急がなくなったら不便どころか電車通勤が出来なくなります。」など、切実な声がありました。

 この問題は福井県議会でも問題になっており、前の記事「報告3」で紹介した笹岡県議も「敦賀開業についてお伺いします。北陸新幹線の敦賀開業後の本県と関西、中京とのアクセスは、乗り換えのみとなってしまえば、10年以上にも及ぶ交通分断が本県経済を衰退させ、特に観光産業にとっては乗り換えストレスを嫌う観光 客の大幅減につながる、深刻な死活問題です。」と述べ、福井県議会でも在来特急存続を求める意見書を決議した事を述べて、県当局も特急存続へ取り組むよう求めています。

 それに対する知事の答弁では、JRの理解がないと難しい、乗換えの利便性向上をと言うばかりでした。この問題を見ているとJRが儲けるためばかりの北陸新幹線ではないかと思えて仕方ありません。本当にこれが住民のためになる事業なのか、そしてそういう事業に莫大な国民の税金を投入してよいのかと改めて感じた福井県での研修でした。

(終わりです)
posted by こうじろう at 18:59| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする