2020年02月29日

学校給食のマルチな役割〜給食問題学習会を開催

DSCN14250001.jpg

 今日の午後、新しい京田辺市をつくる市民の会と新日本婦人の会京田辺支部の共催で、給食問題学習会が開かれました。最初に京都大学人文科学研究所准教授の藤原辰史さんが、「学校給食のマルチな役割〜貧困・災害・教育」と題して1時間20分くらい講演されました。

 藤原さんは歴史学者でもあり、「過去を知らないと今を闘えないし、過去を見ることがプラスになると思っている。」と切り出して、20世紀はじめのロシア革命やドイツ革命などは、背景に飢えの問題があったこと、国民に食糧がいきわたらない中で、食べ物に関心のない政府が国民によって倒されてきたと指摘し、そこから給食の重要性について話を進められました。

 そして日本の給食のはじまりからの歴史を振り返りながら、給食が子どもを飢餓から救う重要な役割を担ってきたこと、それは今でも一日の中でまともな食事がとれるのは学校給食だけという子どもが少なからず存在することもあって、非常に大事だと述べられました。
DSCN14280002.jpg

 この中で、戦前に東京で公金による学校給食の実施を強くすすめた栄養学者の佐伯矩が、1932年に文部省に提出した「学校給食に関する意見書」(上の写真です)の中で、弁当持ってこれない子どもだけを対象にするようなやり方ではなく、子どもたち全体に給食を提供することで、子どもに貧困のスティグマを与えないという鉄則を打ち出したことなども紹介しました。

 また学校にある給食設備が、様々な災害時に食糧拠点として重要な役割を担っていたこと、例えば1950年代に当時の政府が財政難から学校給食の廃止を検討していたところ、九州を襲った大規模な水害の対策の中で、多くの学校給食設備が高台にあったため被害をのがれ、炊き出しなどで重要な役割を果たし、その意義が見直されたことも紹介されました。

 そして戦後に文部省も、みなで学校給食を食べることが民主主義教育の上でも大きな効果があることを認めていたことも紹介され、学校給食の多面的な役割について改めて理解を深めることができました。

 学習会では藤原さんの講演に続いて、京都府下の各市町村の学校給食の状況について、市内にお住まいの元学校栄養士さんが報告され、京田辺市における中学校給食の検討状況について同僚の増富議員が報告しました。
 学習会には現職の教員の方や保護者の方も参加されており、質疑では具体的な学校の様子なども紹介され、給食のあり方を考える上でも参考になりました。
posted by こうじろう at 18:47| Comment(0) | 日常の取り組み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月28日

新型コロナウィルス感染対策で代表質問、一般質問は中止に

 今日は3月議会の代表質問の日でしたが、昨日の夕方、安倍首相が唐突に全国の公立学校に春休みまでの休業を要請したことをめぐって、京田辺市でもその対応に追われる中での始まりとなりました。

 まず午前9時から臨時の議会運営委員会が開かれました。これは昨日までは、感染防止の一環として本会議などで通常よりもこまめに休憩をとって換気などを徹底することを確認するくらいの予定でしたが、公立学校の休業要請がされたことから、まず市長から「本日の本会議に当初は出席予定であった教育長と、教育指導監の二人について学校現場との対応協議などのために欠席させて欲しい。また公立保育所を所管する健康福祉部長についても対応のために本会議中に離席することを了解して欲しい」と要請がありました。

 その要請についてはその場で全体で了解され、続いて議長より「昨夜、議長、議運委員長、議会事務局で緊急に打合せをし、本日の代表質問や来週(3/3、4、5)の一般質問をそのまま実施できるかどうか、議員の感染防止対策や、市当局の緊急対応などの面から協議した。それを踏まえ大幅な時間短縮や日程変更、中止などを含めて検討いただきたい」と提起がありました。

 それを受けて、今日の本会議代表質問はいったん中止して、本会議を10時に開会して直に暫時休憩として、その間、議会としての対応を協議するための議会運営委員会などを開いて協議すること、本日は午後に本会議を再開し、市当局から政府の公立学校休業要請への京田辺市の対応につて行政報告を受けることを確認しました。

 議会運営委員会の協議では、年度内に結論を出す必要のある予算案と条例改正案などの議案審議を最優先すること、今週から来週前半の状況がどうなるか、不明な部分も多いことなどを踏まえ、結論として3月議会の代表質問と一般質問は中止すること、3/6から始まる条例議案審議の各常任委員会と、予算案を審議する予算委員会は今の時点では予定通り開催するが、できるだけ効率的で迅速な審議となるよう心がけること、3/5午前に議会運営委員会を開いてそれまでの情報や状況に基づいて、対応を協議すること、を確認しました。

 議会運営委員会の中では、代表質問や一般質問の重要性を鑑み、日程変更、延期や変則的な形での実施などできないかという議論もありました。ただ本会議を開くとなると日程調整が通常時でも非常に困難な上、感染対策でどうなるかもわからない状況の中では「延期」としても実施のメドがつかないこともあって、極めて異例のことですが中止という決定にいたりました。

 やむを得ない面はあるかと思いますが、代表質問、一般質問の大切さや議員の職責という点から見て、果たしてこの対応で良かったのだろうか?他に方法なり可能性はなかったのだろうか?過剰な対応ではなかったか?など、議会運営委員会の一員として中止の決定に加わった身として、振り返ってみると感じています。このことは今後もよくよく振り返り、考えていきたいと思います。

 なお本会議は午後5時前に再開し、代表質問、一般質問の中止などを確認して、市長及び教育長から臨時の行政報告を受けました。
その内容は、
○新型コロナウィルス感染対策に係って、昨日、政府から公立学校等の休業要請がされた。本市では現時点で感染者は発生していないが、1月末に情報連絡会議をたちあげ対応している。2/25の国の基本方針を踏まえ、本市の対策方針を定め、対策本部への移行以降の準備をしている。
○公立保育所は通常通りの業務をすすめる。
○政府からの休校要請について、市教委では子どもの安全を第一に考えて対応を定めた。
○公立幼稚園、小学校、中学校とも3/2の午前中は授業などを行い、幼稚園は昼食後、小学校は給食後に下校。中学校は午前中の授業終了後に直ちに下校し、3/24まで臨時休校とし、そのまま春休みに入る。
○公立幼稚園の預かり保育や学童保育は3/2〜24の間は実施する方向で調整している。
○卒業式・卒園式については、実施するが時間短縮や在校生などの参加を最小限にするなどしていく。
○3/6には府立高校入試もあり、その準備などで登校が必要な場合は登校日を設定していく。
というものでした。
posted by こうじろう at 17:47| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月27日

京田辺市でも行事、イベントの中止が広がる

 新型コロナウィルスの感染防止のために、様々な行事などの中止が広がっており、京田辺市でも同様に、いろんな行事、イベントが中止されています。身近なところでは北部住民センターを中心に毎年3月に開催されていた「北部ふれあい祭」が中止になりました。他にも少なくないイベントなどが中止となっています。

 また市の施設でも各児童館などで、通常の活動以外のイベント、行事などが中止となりました。これらの中止は昨日くらいから急きょ決められたものが多いです。そのためその連絡などもこれからというところがほとんどで、3月に予定されていた行事、イベントなどで、出席、参加を予定されていた方は、改めて事前に実施するかどうか、確認された方がよいようです。

 他にも地域の老人会の旅行なども取りやめになったものもあるようです。京田辺市の職員には、しばらくの間、出勤前に体温を測り37度以上あれば休むようにという連絡も出されたそうで、無理をしないということも感染対策では大事なことだと思います。
 私も今まで以上にうがい、手洗いなどをこまめにしたいと思います。みなさんもお気をつけください。
posted by こうじろう at 20:06| Comment(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月26日

新型コロナウィルス専門家会議の見解

KIMG01360001.jpg

 政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は、2月24日付で「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解」を発表しました。この全文は厚生労働省HPに掲載されています。

 「しんぶん赤旗」日刊紙の2月26日付にも全文が掲載されています。(上の写真です)そう長いものではないですが、新型コロナウィルスの感染についての、専門家の現時点での知見がわかりやすく述べられており、どういうことに気をつければいいのかなどを考える上で参考になりました。

 不要な外出を避けるなど言われていますが、日常の買い物もあるし、仕事もそう簡単に休めないなど、生活していく上で、ある程度は外出せざるえないところもあります。それだけに、新型コロナウィルスの感染がどのようなものかをきちんと知って理解していくことが大切ではないかと思います。

 なお、この問題で政府は「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を示しています。これに対して日本共産党の小池書記局長は「方針にふさわしい予算措置が必要」と指摘しています。詳しくは日本共産党HPの「十分な対策のための財政措置が必要 新型コロナウイルス 小池氏が強調」をご覧ください。
posted by こうじろう at 21:35| Comment(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月25日

ユニバーサルデザインにもとづく同性パートナーシップ制度 総務委員会視察報告1

DSCN07190001.jpg

 2019年11月11,12日に総務常任委員会の管外視察研修で東京都中野区と福生市を訪問し、11日には中野区の同性パートナーシップ制度について研修しました。

 中野区の同性パートナーシップ制度は2018年8月に導入されています。その背景には、18年4月に施行された同区のユニバーサルデザイン推進条例があります。この条例はユニバーサルデザインの理念や定義を示し、それを推進するためにユニバーサルデザイン推進計画を策定するとしています。

 ユニバーサルデザインの基本理念としては、都市基盤や施設整備などのハード面、商品・サービス提供などのソフト面に加え、「一人一人の個性や多様性が理解、尊重され、様々な人が支え合うための理解の促進」のハート面を打ち出しています。

 そして条例施行を受けて計画策定の取り組みが始まる中で、議会から計画策定を待たずに同性パートナーへの支援を求める意見も出されたことなどを踏まえ、18年8月より「中野区パートナーシップ宣誓の取扱いに関する要綱」を定めて開始されました。なお中野区のユニバーサルデザイン推進計画は19年5月に策定され区民の理解を促進する区民向けリーフレットや職員向け手引きが作成されています。

 実施に向けて18年3月から検討をはじめ、渋谷区や世田谷区などの先進事例の研究や、区内の当事者の方がグループを結成されており、そこと共同で学習会や、懇談などを進め、それらには30〜50人くらいが参加されたそうです。

 同性パートナーシップ制度の形式としては、希望するカップルが中野区役所へ事前連絡などをして説明を受け、その1週間後くらいに「宣誓書(氏名の自署。同一住所の確認)」「確認書(宣誓要件等を双方が確認しているか)」「住民票写し(同一所在地に住所を有しているか。同居する事実婚、パートナーシップの関係にある者はいないか)」「戸籍抄本(配偶者はいないか。血縁者ではないか)」「公正証書(公正証書等受領書交付希望者のみ)」を区に提出し、提出後の1週間をメドに区役所内で職員立会いの下で2人で宣誓を行い、それを受けて区長名で宣誓確認書受領証を発行、交付されます。

 なおユニバーサルデザインの考え方について、全員誰しもに当てはまる考え方でもあるとして、障害者福祉等の延長ではなくもっと幅広くとらえられており、例えば外国人在住者の方や高齢者なども含めて総合的に進めるために、区役所をあげて取り組まれています。推進計画の作成もコンサルタント業者に委託するのではなく、職員の方たちが自ら考え作成し、今後も推進、進捗状況をチェックされていくとしています。例えば同性パートナーの方たちの区営住宅への入居についても現在、担当部署で前向きに検討中との事でした。

に続く)
posted by こうじろう at 15:28| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする