2020年02月10日

唐突で拙速な体制変更 19年12月議会総務委員会3

 今日の記事は2月7日の記事「文化財保護に反する市長移管 19年12月議会総務委員会2」の続きです。

 スポーツ、文化、文化財の行政事務を教育委員会から市長へと移管することには色んな問題や課題があります。特に文化財については、その保護のために、時に開発を推進する市長サイドが担当することは好ましくないと批判されてきたものを、「稼ぐ文化」を掲げて経済的価値から文化財を評価するやり方まで持ち込まれようとしており、重大です。

 スポーツ、文化分野にしても、京田辺市ではこれまで市民スポーツ大会や、市民文化祭などでは、市教育委員会がスポーツ、文化に関連する様々な市民団体と協力して取り組んできました。そういう経過を見れば、今回の事務移管についてもこれらの団体の意見をしっかりと聞きながら進めることが、まちづくりの上からも非常に大事ではないでしょうか。

 しかし残念ながら今回の京田辺市の事務移管の条例改正案は性急に行われています。肝心の教育委員会でも1回しか議論されておらず、スポーツ、文化分野の市民団体からの意見聴取などはまったく行われていません。また市民団体だけでなく、従来からある京田辺市の文化財保護委員会やスポーツ推進会議などの関係する審議会でもまったく議論はされていません。

 このような状況で、スポーツ、文化、文化財の権限を市長へ移管することは余りに唐突で拙速なやり方であり、市長がよく表明する「参画と協働のまちづくり」という点からも非常に大きな問題があると思います。

 今回の市役所の体制変更には、この他に行政改革の担当部署の変更や、都市計画の基本方向を定める部署の変更、保育行政と幼稚園事務の一本化なども盛り込まれています。それらは言ってみれば、それぞれの行政目的を達成するためのいくつかある方法の一つとして考えることができます。
 しかしスポーツ、文化、文化財の行政事務移管は、それとは次元の違う問題をかかえていると思います。

(この項は終わり)
posted by こうじろう at 18:17| Comment(0) | 市政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする