2020年06月30日

子どもの学習保障へ国の支援充実求める意見書案は否決に〜6月議会が閉会

20年6月議会議員別態度一覧.JPG

 今日は午後に京田辺市の6月定例議会の閉会本会議が開かれました。今日の本会議は、人事案件の同意や、各議案、意見書案などの採決だけなので1時間程度で済みました。議案についてはすべて総務常任委員会で審議したもので、討論もなく5本すべてが全会一致で可決しました。

 新型コロナウイルス対策を盛り込んだ20年度一般会計補正予算案3号及び4号については、自民一新会の議員が賛成討論を行いました。その内容は、市独自の新型コロナウイルス対策などを評価する一方で、北陸新幹線の新駅設置について、国などが決めた松井山手駅周辺ではなく、京田辺市独自に将来のまちづくりを見すえて、新駅設置位置を提案していくべきだが、今回の補正予算にはそのための予算が盛り込まれていない、と批判するものでした。

 市当局が提案した補正予算案に対して、不足しているものがあると批判することは構わないと思いますが、討論全体の分量からするとそれが半分以上を占めており、それだったら、それを理由にして反対した方がいいのではないかと思いました。また今の時期に北陸新幹線推進に積極的に力を割くように迫るのはどうかと思います。

 意見書案では、私は日本共産党議員団が提案した子どもの学習保障へ国の支援充実を求める意見書案の提案説明にたちました。提案説明は普段なら、意見書の案文を読み上げて終わることが多いのですが、今回は会派間協議の場で「国の第二次補正予算に盛り込まれているものもある」などの意見が出されたので、それに対する見解などを述べた方が良いと考えて、短いですが以下のようなポイントで説明しました。

<意見書案提案説明のポイント>
・学校などの3ヶ月の臨時休業は、子どもたちにも大きな影響を与えた。また、これからも新型コロナウイルスの第2波の感染に備えた取組み、つまり一人一人の子どもの状況に即した、柔軟で手厚い教育が必要であり、そのために1クラス20人程度とする少人数クラス編成が不可欠。

・現状はそれには程遠い。京田辺市でも今年度、小学校1年生で37人で1クラスとなったり、35人、34人というクラスが生じている。これでは教室で十分な間隔を取ることも困難だし、教員が子ども一人一人の実情に即して対応するのも難しい。

・政府は第2次補正予算で教員の加配のための予算を計上したが、それは全国で3100人分にとどまっている。小中学校10校に1人程度で、京田辺市で1人か2人という水準。これを抜本的に引き上げる事が必要。

・また第2波の感染に備え、学校・教員、そして各家庭をオンラインで結ぶ事も必要。国の第2次補正予算では、モバイルルーター147万台の予算が計上されたが、通信料の負担は自治体の裁量に任されており、自治体ごとの格差も懸念される。

・また学校でインターネット接続環境の整備などを行うための人的配置も不可欠。他にも子どもの支援や消毒作業の支援など、学校支援員も必要だが、その予算も第2次補正予算に含まれたとはいえ、人数も不足し、その待遇面にも課題があり、この点でも自治体ごとの格差が予想される。

・それらの状況を改め国の責任において、全国すべての小中学校で、柔軟で手厚い教育、そしてオンライン環境の整備をはかるために、国の教育関連予算の大幅な増額が必要であり、そのための声を意見書として、市議会から政府に届けよう。

 しかし採決では、賛成は共産党と女性議員の会にとどまり、反対が多数で否決となりました。残念ですが、これからも国の教育予算の増額をめざしてがんばりたいと思います。

 もう一つの意見書案、「新型コロナウイルス感染症に係る緊急経済対策求める意見書」は全会一致で可決しました。
 また各議案等への議員別の態度一覧は上の表の通りでそのPDFファイルはこちら⇒20年6月議会議員別態度一覧

 なお農業委員会委員全14人の同意案件の採決は、1人1人個別に行われ、議長から「ご異議ございませんか」と諮る簡易採決で、「異議なし」となると個々の議員が賛否を示す電子表決による採決はありません。南部議員は14人の採決の折、途中、5人目の方の採決から議場を退席し、棄権しています。なので表では一括して「棄権」としています。
posted by こうじろう at 17:53| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

横須賀市の議会ペーパーレス化の取組 議運視察報告2

DSCN12510002.jpg

 今日の記事は6月25日の記事「横須賀市の議会報告会 議運視察報告1」の続きです。

 横須賀市では議会のペーパーレス化の状況についても研修しました。横須賀市では02年より議会ICT化運営協議会(途中で名称変更あり)を設置し、02年には議会LAN構築と本会議・委員会審議のインターネット中継などの「議会IT化基本計画」の取り組みをされています。そして16年8月には、それらを発展させるために「議会ICT化基本計画」を策定されました。

 この「議会ICT化基本計画」は@市民への情報発信の拡充、A情報セキュリティ向上の促進、B議員出退掲示板の電子化、C議会内のペーパーレス化の促進、の4つの柱で進められており、議会運営員会のインターネット中継の開始などもされています。

 そして議会のペーパーレス化では、インターネット上のサービスの一種である「ペーパーレス会議システム(文書共有システム)」の「moreNOTE」(富士ソフト株式会社)と契約を結び、議員全員に2in1パソコン(画面とキーボードが取り外し可能で画面はタブレットとしても使用できる)を貸与して、18年度から導入、運用をされています。

 システム導入の経費について、初期経費が4.5万円で、それ以降の運用経費、富士ソフト株式会社に支払う保守業務委託料として年間約20万円とのことで、ペーパーレス化による効果として、紙削減枚数が年間約32.5万枚、削減経費は印刷経費や作業効率化で年間約190万円と推定されています。

(この項は終わり)
posted by こうじろう at 17:48| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月27日

ツバメが抱卵開始。委員会室と会議室。

DSCN04200001.jpg

 昨日の朝は松井山手駅の東側で、定例の早朝宣伝に取り組みました。東側にあるツバメの巣は、火曜日の宣伝の時は空でしたが、どうやら抱卵が始まったようです。ただ、いつも1時間くらい宣伝するのですが、昨日はその半分くらいは巣にいませんでした。まだ始まったばかりで余裕があるのかもしれないですね。上の写真は、たまたま2羽のツバメが巣に帰ってきたところで、この2羽がつがいなのでしょうか。
DSCN04220002.jpg

 ところで昨日の議会運営委員会は、常任委員会や予決算特別委員会等を開く委員会室(上の写真です)で開かれました。これまでは、議会運営委員会は会議室(下の写真です)で開いていました。議会運絵委員会の委員は今は9人で、これに議会事務局と市長など市側の出席者が3名で、16、7人くらいの出席者があり、大きな楕円形のテーブルを囲んで開いています。他に傍聴者がいれば、ほぼ部屋一杯になります。
DSCN04240003.jpg

 それでこの6月議会では、新型コロナウイルス対策の一環で、できるだけ広い場所でやろうということで、議会運営委員会は委員会室で開いています。会議室の方は使わないわけではなく、各常任委員会の協議会など、10人くらいまでの出席者ですむような時は使っています。

 また委員会室と会議室では、音響設備、録音設備の有無にも違いがあります。委員会室では、委員会議事録などをきちんと作成するために、マイクを使い録音もできます。会議室には、そういう音響や録音の設備はありません。いつもはICレコーダーで録音して、それを元に会議記録などを作成しています。京田辺市議会の豆知識でした。
posted by こうじろう at 18:59| Comment(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月26日

議員の信頼を損ねる軽々な行為〜南部議員が発言取消申出を取り下げ

 今日は午後から議会運営委員会がありました。本来なら30日の最終本会議の議事日程などを確認して、すぐに終わるのですが、今日は南部登志子議員が、22日付で提出した、自身の15日の一般質問の一部分の発言取消申出を、取り下げると24日に届け出たことから、その経緯などについて、本人を呼んで聞取りがありました。

 南部議員が22日付で提出した「発言取消申出」は、6月23日の記事「南部議員の一般質問発言めぐり議運」にあるように、一般質問の最中に自身が、毎日毎日、マスクや消毒液を配って歩いたと述べたことから、公選法で禁じられた議員の寄付行為にあたるのではないかという疑惑についてのものです。

 「発言取消申出」を受けて、23日に臨時の議会運営委員会を開いて本人からその経過などを聞きましたが、その後も「あいまいな領収書で、本人の説明は不十分ではないか。寄付行為でないというのならそのことをきちんと証明できるよう説明すべき」という指摘も出されていました。
 それらの中で南部議員によると「発言取消申出を提出したのは、公選法違反の行為をしていたからだと言われる。そのような誤解をされるのであれば、取消申出は取り下げる」ということです。

 本人の言い分はともかく、22日に取消申出を提出し、わざわざそのために臨時の議会運営委員会まで開いているのに、その2日後に申出を取り下げるとは、あまりに軽々しい行為です。この点については、今日の議運の場でも「議員として本人が出したものであり、そのことに責任があるのではないか。それを取り下げるというのは、議員の責任を軽々しく扱っているのではないか。」という指摘や、「議会はこういう非生産的な議論をするよりも、もっとまちづくりなど議論する場であるべき。こんなレベルの議論をしたくないが、どう思うのか。」「自らの態度を二転三転させたことについてどう思うのか。」などの指摘が相次ぎました。

 南部議員からは「申し訳ないと言うしかない。」と繰り返すばかりでした。私も「発言取消申出では、疑惑を呼び、議会に混乱を生じさせたことをお詫びするとあった。それを取り下げるということは、お詫びも取り消すのか。」と聞きました。南部議員からは「疑惑を呼んだのは確かであり、お詫びする。これからも疑問などには答えていく。」と答えがありました。ただ、「お詫びする」とか「申し訳ないと言うしかない」と述べても、席に座ったままで頭を下げるわけでもなく、口先だけという感じでした。それに他の方も言われるように、わずか二日の間に発言を取り消すと言ったり、やっぱり取り消さないと言ったりするのは、議員の発言としてあまりにも軽々しいものであり、自らの信頼を損ねるものだと思います。

 私からは最後に「一般質問の際に、消毒液などを配って歩いたと聞いて、素朴にそれは公選法違反ではないかと思った。それを取り消すというから、そのままでは本会議で同意できないので説明を聞いた。疑惑に対して本人がまず積極的に説明責任を果たすべきだ。また、申出を出したのは、本人も違反行為だと思っているからだと言われることはあると思うが、それとは逆に、申出を取り下げるのは、これ以上あれやこれやと言われたくない、詮索されたくないからだと言われることもある。本人の発言で疑惑を招いているのだから、聞かれたら答えるという態度ではなく、自ら積極的に説明責任を果たすべきだ。記者会見を開くなり、自身のHPなどで資料も含めて公表するなど、やり方はいろいろあると思う。」と指摘しました。まったく人騒がせな話だと思います。

 その後は、30日の最終本会議の議事日程や、意見書案の最終的な確認などをして議会運営委員会は終わりました。なお、日本共産党議員団が提案している「学校再開にあたり子どもたちの学習を保障する国の支援充実を求める意見書」案について、幾つかの会派からは、「1クラス20人程度というのは教室の確保など施設面での課題が大きい」、「GIGAスクール構想など、国の補正予算に盛り込まれているものもあり、今の時期に出すのはそぐわないのではないか。」などの意見もお聞きしています。

 オンライン整備や、消毒のための支援員配置など、国の補正予算に盛り込まれているものもありますが、まだまだその規模は小さいと思います。また教員の増員にしても、国の第二次補正予算では全国で3100人とあまりに少なく、小中学校10校に1人程度にとどまっています。それらの規模を抜本的に引き上げるために国に対しても、しっかりものを言うことが必要だと思います。最終本会議まであまり日もないですが、最後まで意見書案が可決できるよう取り組みたいと思います。なお私たちが提案した意見書案を畳んで入れておきます。
学校再開にあたり子どもたちの学習を保障する国の支援充実を求める意見書(案)
posted by こうじろう at 18:10| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月25日

横須賀市の議会報告会 議運視察報告1

DSCN12480001.jpg

 紹介がずい分、遅くなりましたが、議会運営委員会の管外視察研修で今年1月23、24日と神奈川県横須賀市と藤沢市を訪問しました。横須賀市は人口約39万4千人、議員定数は40人で、ここでは同市議会の議会改革の取り組みの中の、議会報告会と議会のICT化について研修しました。

 横須賀市では2010年度から、議会報告会の取り組みを開始されています。10〜16年度の間は、10人の議員で構成する議会報告会準備会を毎年5月に設置し、ほぼ一年がかりで内容などを検討して翌4月に市内5ヶ所の会場で議会報告会を開催するスタイルでした。

 それを17年度から見直して、議会報告会の運営組織として従来の「準備会」ではなく、それまでの議会広報編集委員会を「広報広聴会議」とし、同会議が議会だよりの編集、発行と、議会報告会の実施をするように変更されています。また開催場所についても、従来の行政センターが置かれている10の地域を2年で一巡する形から、交通の便の良い場所3ヶ所での開催に変更されています。

 また17年、18年と市内の高校生を対象とした議会報告会も開催されています。こちらでは議会からの報告だけでなくグループに分かれてワークショップ形式での意見交換もしています。
 この意見交換が好評であったことから、市民向けの議会報告会でも18年度より、議会からの報告を第1部とし、第2部としてグループに分かれて、決められたテーマにそって市民からの意見聴取という形で議論をし、最後に各グループの議論の内容を発表する方式に変更されました。なお、テーマについては、参加者が何でも話せるようにと「まちの未来について」の様な漠然としたものにされたそうです。

 議会報告会への参加者は、11年度に129名あり、その後数年間も7〜80名で推移していましたが、近年は減少傾向にあり、18年度は50名を割り込み19年度も31名にとどまっています。それもあって17年度から方法を変更するなどの試行錯誤をしている面もあるようです。
 そして20年度の議会報告会については4月開催を延期して、方法や内容をどうするか、検討しているとの事でした。

 変更の中には、従来から議会報告会の会場で事前に連絡があれば手話通訳者・要約筆記者の手配もするように案内していたそうですが、一度も事前連絡がなかったものを、17年度から会場の一つにあらかじめ手話通訳者などの配置をしてそのことを案内に掲載したところ、複数の聴覚障害者の方の参加があった、というものも紹介されました。
 議会報告会を始めてからちょうど10年たって岐路に立っているとも言われており、その課題に取り組まれている様子がよくわかりました。

に続く)
posted by こうじろう at 17:57| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする