2012年08月31日

増え続ける非正規雇用

 8月21日付の「しんぶん赤旗」日刊紙に、「『人間らしく働きたい』の声にどうこたえる」という特集記事が掲載され、その中で非正規雇用の増加を示すグラフなどが掲載されていました。その記事では総務省の「労働力調査」を元に資料作成をしたとあり、その調査を元に改めてグラフを作成してみました。
正規非正規労働者推移グラフ全体

 上のグラフがそれで、1984年から2012年までの正規労働者数と非正規労働者数、そして非正規労働者数のうちの派遣労働者数(派遣労働が導入された1999年から)の、それぞれの推移を示したものです。
(元のデータは総務省の「労働力調査」によるもので、「労働力調査 長期時系列データ」のところにある「雇用形態別雇用者数」からとったものです。なお、1984年から2001年までは2月時点での数字、2002年から2010年までは各年の年平均、2011年は10〜12月期の数字、2012年は4〜6月期の数字です。また派遣労働者数の1999年の数字のみ8月時点でのものです。)

 数字で示すと、正規労働者数は1984年が3333万人、ピークは1997年の3812万人、2012年には3370万人です。非正規労働者数は1984年が604万人で、その後ずーっと増え続け2011年には1834万人と3倍になっています。

 このグラフを作成して気づいたのですが、1984年から2012年にかけて正規、非正規をあわせた労働者数は大きく増えています。1984年が3936万人で、2012年が5146万人ですから約1200万人増えています。そしてその増えた分がほぼ、非正規雇用になっているというのが実態です。

 ところでこの30年近くの間、少子高齢化と言われながら労働者総数が1200万人も増えたのは、主には女性の労働者数が大きく増えているからです。女性の労働者数は1984年の1406万人から2012年には2278万人と800万人以上増えています。それならこの30年間の非正規雇用の増大は、女性のパートが増えたからかというとそうでもありません。

 下のグラフは、上のグラフの正規、非正規労働者数の推移を男性だけに限ってとったものです。
正規非正規労働者推移グラフ男性

 これをみると、男性労働者数も1984年の2530万人から2012年には2868万人へと300万人以上増えています。そして男性の場合も、この増えた300万人以上はそのまま非正規労働者数の増加となっているのです。正規労働者数は1984年の2335万人から2012年には2313万人と微減で、非正規労働者数が195万人から554万人へと増加しているのです。

 不安定で社会保険も十分とはいえない非正規雇用が大きく広がっている社会のままでいいのかが問われていると思います。そして、雇用がこれだけ不安定になると働く人の収入を大きく押し下げ、景気を悪くする要因にもなるのではないでしょうか。
posted by こうじろう at 17:13| Comment(0) | 日々のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: