2019年11月10日

安心して働けてこそ職員の力も発揮できる〜19年9月総務委員会4

 今日の記事は11月7日の記事「京田辺市の非正規職員の現状〜19年9月総務委員会3」の続きです。

 現在の京田辺市の非正規職員の中には、図書館司書や保健師の資格をもち、それぞれの専門性をいかして働いている方も少なくありません。現在、嘱託職員と呼ばれている方が主に該当しますが、それ以外にも様々な資格、教員資格、保育士資格、幼稚園教諭資格などを保持して、それが生かされる部署で勤務されている方もたくさんいます。

 これらのみなさんについて、総務委員会の審議の場でも市当局は「職務の専門性、経験が必要なところで任用している。職務がある限り、今後も残る。フルタイムの会計年度任用職員がそれに該当していく。」と答弁しています。現状では非正規職員の方は1年たつと契約終了となりますが、契約更新などで継続勤務をしている方も少なくありません。その実態を示したのが下の表です。
19年9月非正規職員勤務年数別.JPG

 ご覧のように非正規職員全体のうち3年以上継続して勤務している職員は、合計で359人、40%にもなります。さらに5年以上10年未満の方が133人、14.8%、10年以上が121人、13.5%となっています。これらのみなさんはいずれも市職員としてしっかりと経験を積んできた方でもあります。だからこそ本人が継続勤務を希望すれば、契約更新が認められてきたとも言えます。

 ところがそういう方たちを機械的に切り捨てる事になりかねないのが会計年度任用職員制度です。この制度では、継続勤務を希望に応えて「契約更新」=再度の契約による雇用が行われるのは3年目までとされ、4年目は本人が継続勤務を希望しても直ちに「契約更新」とはならず、その職種の職員募集を改めて行い、その当人もその「新規採用」に応募して採用試験を通らないと採用されないことになります。

 これについて市当局は委員会審議で「資質の高い職員は長年の経験もあって、公募でも残っていく。」と苦しい答弁をしています。実際に非正規職員として直前まで数年間、勤務していればその実績などが評価されて採用試験でも通りやすくなるだろうということですが、それならそれで一体何のための採用試験(競争試験)なのかということになりかねません。
 それにごく一般的に言って、試験結果が直前までの勤務状況によって左右されるというのは、公務・民間にかかわらずパワハラなどの温床になりかねない問題もはらんでいると思います。

 このような不安定な雇用を現に今、行政現場の最前線で市民向けサービスを直接になっている「非正規職員」に押しつけて、本当にその人たちが安心して働き、その能力を存分に発揮する事ができるでしょうか。そしてそれで本当に市民向けサービスの向上が図れるのでしょうか。

 「公務の運営は任期に定めのない常勤職員で」が原則とされている意味を考えるなら、京田辺市のすべての「非正規職員」すべてを会計年度任用職員に置き換えるのではなく、正職員を増やしていくことこそ、大事ではないでしょうか。
 そしてその方向に逆行するような会計年度任用職員制度は抜本的に改めるよう国へ要望していくべきです。この点について、委員会質疑では市長の見解を質しましたが、市長はいっさい答弁に立ちませんでした。国に対してしっかりものを言うことも市長の大事な仕事だと思いますが、どうなんでしょうか。

に続く)

 なお明日、明後日と総務常任委員会の管外視察研修で、東京都中野区と福生市を訪問します。なので明日の更新はお休みです。
posted by こうじろう at 16:40| Comment(0) | 市政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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