2017年08月17日

「意見書」のできるまで 意見書について3

 今日の記事は8月14日の記事「15年6月議会以降に京田辺市議会が提出した意見書 意見書について2」の続きです。

 京田辺市の定例議会の通常の日程は、開会日一週間前に議会運営委員会が開かれ、その数日後に一般質問の順番確認などの議会運営委員会を開催、そして開会本会議、一般質問(3月議会は代表質問もあります)、各常任委員会審議(3月議会は予算委員会審議もあります)、意見書案などの提案を確認する議会運営委員会、その2、3日後に意見書案の確定と最終本会議の議事確認の議会運営委員会、最終本会議、という流れになります。

 他の地方議会の例を見ると、意見書案の採決は開会初日にするところもありますし、「緊急上程」として一般質問後に採決する事もあるようです。法的には特に定めがないので、京田辺市でも議員全員の同意があれば開会本会議とか一般質問のある本会議の日に意見書案を処理する事も不可能ではないと思いますが、私の知る限りでは過去にそういう例はなかったと思います。

 意見書案は、各常任委員会後の議会運営委員会に提案したいと思う会派、議員から提出されます。したがってこの時までに、案文を作成しないといけません。

 日本共産党議員団の場合は、各常任委員会の審議が終わった後の議員団会議で相談してテーマと文章作成者を決めます。京田辺市議会では、最初に提案する議会運営委員会の後に、各会派が意見交換や調整したりする幹事協議会を開き、議論します。全体の協議の場でまとまらないこともあり、会派間で直接やり取りする事もあります。

 それらを経て確定した文書を正式な意見書案として最終本会議前の議会運営委員会で確認し、提案する議員が署名します。意見書案も議案なので提出するには議員定数の1/12以上の議員が提出者として署名すること必要で、京田辺市議会では最低二人の議員が必要です。日本共産党単独提案の時は議員団全員が署名し、他の会派と共同で提案する時は会派代表者らが署名するのが通例です。

 会派間協議を通じて時々、最初に提案した文案からけっこう変わる事があります。ごく簡単な字句の修正や表現の強弱を変更するなどもありますが、似たような複数の意見書案を一本化する場合には、文章の一部を丸ごと差し替えるような事もあります。ただこれをやりすぎると文章の語感が変わったり、時には「日本語としてなんかおかしい?」ということも起こりえるのですが、会派間の協議の結果なので仕方がない面もあります。

 これらの一連の流れを経て最終本会議での採決にのぞみます。共同提案者として署名もした会派は賛成する事を事前に表明するようなものでもあります。また共同提案にはならなくても会派間の協議を通じて賛成を表明していたり、その逆に反対を表明することもあるので、ある程度の賛否はわかります。
 ただテーマによっては会派内部でなかなか意見がまとまらず当日になって退席する議員が出たり、無会派の議員もいるので採決が終わるまではわからない事もあります。反対討論や賛成討論もあるので、最後まで気の抜けないのが「意見書」の取り組みでもあります。

に続く)
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2017年08月16日

議会改革をテーマに議員研修会

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 今日は午後から京田辺市議会の2017年度第1回議員研修会が開かれました。市議会として年2回の議員研修会の1回目で、今回は株式会社地方議会総合研究所代表取締役で元全国市議会議長会調査広報部参事の廣瀬和彦氏を講師に迎え、「議会改革における課題と対応」というテーマで講演していただきました。

 全国的には議会基本条例制定を一つの軸とした「議会改革」の動きが各地方自治体で進みだして10年ちょっとくらいになります。京田辺市議会で議会基本条例を制定したのは2014年で、それに基づく一定の議会改革の取り組み、議会報告会の開催や、請願の委員会審議の方法の変更、常任委員会の所管事務調査の方法変更などをしたのが2015年度からです。

 議会改革の取り組みは一度、変更したらもうそれで良いというものではないし、京田辺市の議会基本条例でも議会活動の検証や必要な場合は見直しをおこなう事も明記されています。2年ばかりの経験ですべてを判断することは出来ないと思いますが、私たちが取り組む上で全国的な状況や教訓、先進事例などを聞いて勉強しようということから、今回の議員研修会でテーマを選んだものです。

 廣瀬さんのお話はこの点で具体的でわかりやすく、大いに参考になるものでした。また「議会改革」について一番大事なのは、住民がそれをどう評価しているのかという視点だと強調されたことは、当然といえば当然ですが、確かにその通りだと思いました。

 また講演の中では「18歳選挙権」実施を機に、住民の身近な地方議会のつくる、投票率の向上などを視野に入れた「主権者教育」に教育委員会や選挙管理委員会と協力して取り組んでいる地方議会の取り組みも紹介されました。これには「議会としてそういう事も出来るのか」と目から鱗が落ちた新鮮な驚きがありました。
 今日の研修も参考にして、住民のためにより良い市議会を目指してこれからも取り組みたいと思います。
posted by こうじろう at 18:20| Comment(0) | 議会の外で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月14日

15年6月議会以降に京田辺市議会が提出した意見書 意見書について2

 今日の記事は8月10日の記事「市民の声を国政に届ける議会の役割 意見書について1」の続きです。

 京田辺市では2015年4月の市議選で定数1名減となった下でも日本共産党は引き続き5議席を獲得し、大きくなった力を生かして議会でも積極的な役割を果たそうと奮闘しています。

 その成果の一つが、市民の声を国政に届ける「意見書」の積極的な提案とその可決です。15年の市議選以降の定例議会で可決した主な意見書の内容をまとめると次のようになります。

15年6月議会「戦争法案の慎重審議求める意見書」:公明党、自民党系会派が退席し全会一致で可決
15年9月議会「戦争法強行に抗議し撤廃求める意見書」:賛成多数で可決
15年12月議会「アスベスト被害者の早期救済・解決求める意見書」:全会一致で可決
15年12月議会「実効性ある避難計画もないままの高浜原発再稼働に反対する意見書」:賛成多数で可決
16年3月議会「子どもの医療費助成への国のペナルティ見直し求める意見書」:全会一致で可決
16年6月議会「米軍属男性による沖縄県女性殺害事件に強く抗議し、日米地位協定見直しを求める意見書」:賛成多数で可決
16年9月議会「東日本大震災避難者の住宅支援継続を求める意見書」:全会一致で可決
16年12月議会「カジノ解禁推進法の撤回とカジノ推進中止を求める意見書」:賛成多数で可決
17年6月議会「共謀罪強行に抗議し、その撤廃求める意見書」:賛成多数で可決
17年6月議会「核禁止条約締結に向けた国連会議への日本の参加を求める意見書」:賛成多数で可決

 無論、これらは日本共産党だけで実現できたものではありません。議会各会派と一本化できるように意見交換したり丁寧な協議を通じて文言を修正するなどの努力もあります。

 また市民の方が議会へ直接、意見書提出の要望を働きかけられ、それに応えて私たちが呼びかけて実現したもののあります。例えばアスベスト被害者の早期救済では京建労のみなさんの陳情と議会全会派への働きかけもあって全会一致でまとまりました。高浜原発再稼働反対では原発をなくそうと取り組む市民グループのみなさんの積極的な行動が大きな役割を果たされました。

 さらに議会内外の市民運動の大きな発展もあります。上記の意見書の中には、最初は賛同を表明しなかった会派が、継続して協議する中で態度を変えて賛成に転じたものもあります。この点ではまさに地方議会が国に提出する「意見書」は市民の声を代表したものだと思います。

 そしてこの間、京田辺市議会が可決した「意見書」のテーマを見ると、安倍内閣による暴走政治があらゆる分野で国民との矛盾を広げていっている、その一つのあらわれと言う事もできると思います。

に続く)
posted by こうじろう at 20:41| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月11日

2017年度京田辺市平和のつどい。ツバメの巣立ち。

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 今日は午前中に「2017年度京田辺市平和のつどい」が開かれました、最初に京田辺市平和展でも展示してある平和書道展の入賞者への表彰が行なわれた後、今年の「平和を考える小中学生ひろしま訪問事業」に参加した子どもたちの感想発表がありました。

 今年は小学生19人、中学生3人が参加しその中から2人の子どもが感想文を発表しました。田辺小6年の子は「原爆ドームを見学し、それが世界の人々に原爆の悲惨さを訴えていると思った。初めて被爆者のお話を聞いた。多くの友達を返してほしい、原爆は絶対にあってはならないと話された。苦しい記憶だと思うのに話しをしてくれた人は勇気のある人だと思う。次は私たちが伝えていく番、将来、私の子ども達に平和の大切さを伝えていかなければならない。」と感想を述べていました。

 普賢寺小5年の子は、「被爆者の体験講話でとてもしんどい話をしてくれ、貴重な事だと思った。戦争はダメ、武力での解決は間違っている。世界の平和をめざして日本もがんばろう、武力のない国づくりを目指していきたい。」と述べていました。
 いずれも大事な感想だと思います。子ども達が広島を訪問して、原爆資料館の見学や被爆者の方の講話を聞く事を通じて、平和な社会を築いていくことの大切さを心の深いところで感じているなと思いました。

 感想発表の後には、広島訪問事業に参加した子どもたち全員による「京田辺市非核平和都市宣言」の朗読が行なわれました。(上の写真です)また今年は「京田辺市比較平和都市宣言」の英訳が行なわれ、その朗読のビデオも上映されました。こちらの方は近々、京田辺市公式ホームページもアップされるとの事です。

 後半は沖縄県西表島出身のまーちゃんバンドによるトーク&コンサートで、西表島の暮らしぶりや自身が取り組まれている、砂漠化を防止するために内モンゴルの砂漠と草原の境界で樹を植える活動の写真なども紹介されながら、沖縄の民謡、エイサーなどを披露されました。また「沖縄の平和の海を、基地を作るために埋め立てないで」と訴えられた事が心に残りました。
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 今日は休日だったので松井山手駅での早朝宣伝はお休みしました。それで朝、平和のつどいに行く前に松井山手駅によってツバメの巣を見てきましたが、上の写真のように雛は1羽もいませんでした。みんな元気に巣立っていったようです。ツバメは9月頃までは日本にいてそれから南へと渡っていくそうで、それまでは夜は巣に戻ってくるかもしれないですね。
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2017年08月10日

市民の声を国政に届ける議会の役割 意見書について1

 6月議会では、日本共産党が提案した二つの意見書、共謀罪強行に抗議し、その撤廃求める意見書と、核禁止条約締結に向けた国連会議への日本の参加を求める意見書を、それぞれ賛成多数で可決しました。

 これらの意見書本文の最後にもありますが、地方議会の意見書は地方自治法第99条「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」という規定を根拠にしています。

 少し前にこの規定を持ち出して、外交や防衛に関わる事は地方自治体の範疇を超えるからそのテーマで意見書を出すのは相応しくないという議論がありましたが、沖縄県の米軍基地の例を挙げるまでもなく、また京都府にも新たに米軍レーダー基地が建設されるような事が起きている下では、外交や防衛も否応なしに住民生活に関わってきます。

 また主権者である国民が、それぞれが住んでいる場所の地方議会を通じて国の政治のあり方に意見を述べるというのは、民主政治の基本だとも思います。ついでに言えばこの議論は、もう半世紀以上前に当時の自治省が持ち出そうとしたもので、政治のあり方を広く議論するという見地から時代に合わないようにも思います。

 私たち日本共産党は、国の政治に対する市民の願いや様々な思いを住民を代表して議会として正式に、国会や首相をはじめ各省庁に「意見書」として届ける事は、議会の重要な役割の一つだと考えています。
 それで定例議会毎に、その時々の国政にかかわる課題や私たちの日常の活動を通じてお聞きした住民のみなさんの声、要求や怒りを受けとめて、その内容に即した意見書案を作成して積極的に提案しています。

 提案し、可決された「意見書」は本会議後に、京田辺市議会議長名で「意見書」末尾にある提出先に、それぞれ郵便で送られます。共謀罪の「意見書」であれば、提出先は衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、法務大臣、となっています。内閣総理大臣であれば首相官邸の住所に、内閣総理大臣安倍普三様宛に送られています。

 衆参議長や、首相はじめ各大臣にはそうやって届いた地方議会の「意見書」の重みをしっかり受けとめて欲しいと思います。

に続く)
posted by こうじろう at 15:56| Comment(0) | 議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする